EMANの物理学 過去ログ No.12077 〜

 ● ウィグナーの友人

  投稿者:kafuka - 2012/01/23(Mon) 16:15  No.12077 
堀田昌寛博士( @QEnergyTeleport )がTwitterで、言及されていました。

一部分だけの紹介では、失礼にあたるとは思いますが、、、

量子力学の教訓:もし標準的コペンハーゲン解釈を採用するならば、それを徹底して、波動関数は情報的存在であることを強く意識すべし。人によって波動関数は異なる。その系だけで純粋状態なのか、それとも他の系と合わせてはじめて純粋状態なのか、自分の知識量に依存する。


シュレーディンガーの猫の拡張版、ウィグナーの友人の話でも、この波動関数の人間依存性は明らか。猫を直接観測した自分にとって、猫は生きているか死んでいるかのどちらの純粋状態。だが自分の観測結果を聞くことを外で待っている友人には、それを聞く前まで猫と自分の合成系の量子もつれ状態にある。

是非、堀田先生のTwitterをフォローしてみて下さい。
現代量子論の最前線を語っておられます。

話の前提を補足します(僕なりの解釈です)
普通「猫は生きているか死んでいるかのどちらだ(混合状態)」としますが、
ヒルベルト空間を、十分大きくとることによって、混合状態は、状態ベクトルで
表すことが、一般に できます。つまり、純粋状態になりえます。
>それとも他の系と合わせてはじめて純粋状態
というのは、これを指すと思います。
ですから、そういう大きなヒルベルト空間では、
>猫は生きているか死んでいるかのどちらの純粋状態
ということになり、
猫の状態の「生きている」「死んでいる」の干渉項やユニタリー変換を議論できます。
また、「人間依存性」と書かれていますが、これは いわゆる「人間原理」を意味しない
と思います。
>注目系とアリスの脳の間の量子もつれ状態が生じた

この量子もつれ状態の発生をもって、アリスは注目系を観測したとものとみなせる。例えば注目系が2準位スピンとして、アップ状態はアリスの脳もアップと記憶している状態と積しかなく、ダウン状態には脳もダウンと記憶した状態としか積がとられていない。つまりスピンと脳の間に相関が発生してる。

という記述があるからです。