EMANの物理学 過去ログ No.9940 〜

 ● 自転力発電装置について

  投稿者:安ヵ川 - 2010/09/24(Fri) 07:21  No.9940  <Home>
このサイトを見る方で「自転力発電」に興味を持っていただける人もいるようなので、改めて若干の補足説明をします。
この装置は特徴として発電機とモーターを組み合わせて使用しますので、角運動量は保存されなくなります。またコンピューターシミュレーション実験は私が行ったものではなく、(株)LMSジャパンに依頼した結果です。同社はシミュレーションの専門会社であり、そのソフトにはあらゆる物理法則が組み入れられていますので作動原理が正しいことは確認されていると考えて構いません。先入観を捨ててホームページをよく読んでいただけば学生の皆さんでもご理解いただけると思います。その上でもし解りにくい点や疑問点、ご感想があればお聞かせください。
追記
振り子型に対するEMANさんの「スィングバイと同じ」とのご理解はさすがだと思います。ぜひご連絡をお待ちしています。

  投稿者:安ヵ川 - 2010/10/12(Tue) 13:24  No.10003  <Home>
本ホームページを公開してから一カ月がたちますのでご質問のあった件をご紹介します。
Q;装置と地球を含めた全体の角運動量が保存されるはずなので地球の自転からエネルギーを取り出すことはできないと思う。

A;確かに装置と地球の回転速度の差から発電機でエネルギーを取り出した結果として装置のこの方向の回転は地球と同じ速度になり、この過程では全体の角運動量は保存されています。しかし角運動量が保存されても必ずしも力学的エネルギーが保存されるわけではありません。たとえば互いに反対方向に回転する同一の角運動量を持つ二つの円盤が上下から接触して擦れ合えばやがて回転が停止します。このとき接触前の二つの円盤の角運動量の総和はゼロであり、停止後にもこの角運動量は保存されています。しかし円盤の持つ運動エネルギーは有限値からゼロに減っています。このエネルギーの減少分は熱エネルギーなどに変換されたと考えられます。
この装置の場合は発電により電気エネルギーに変換されるわけです。
なお補足しますとこの電力によって地軸と直角方向にモーターで外力を加えるのでこの装置では角運動量自体が保存されなくなっています。

Q;地球の角運動量が減るのならばそのトルクはどこから発生するのですか。
A;装置を加速する際の反作用です。これらの装置は地球の回転と逆の方向に力を生じさせ、地球はその力に逆らって装置を押すことによって装置に仕事をし加速します。一方地球は装置からの反作用による力によって減速します。

メールをいただきありがとうございました。
しかし思ったよりメールが少ない気がします。どなたかその理由を教えてください。まさか教科書に書いていないことは理解ができないためではないと思うのですが。