EMANの物理学 過去ログ No.9773 〜

 ● トンデモを信じる人に出会ったら・・・

  投稿者:平原の旅人 - 2010/08/28(Sat) 10:15  No.9773 
初書き込み・初投稿になります。(少し緊張してます;)

少し前に「トンデモとは何か?」に関するスレッドがたてられたのに影響されました。ここでは少し話を進めて、「トンデモを信じる人に出会ったらどうするべきか?」という事に対して皆さんの意見を聞けたら嬉しく思います。

少し体験談で・・・ある知り合いの話です。

ドーナツをテーブルの上に縦にして置き、サイクロイドのように1回転させて転がします。この時、ドーナツの穴も1回転します。「ドーナツの穴」は「ドーナツの外周」よりも半径が小さいのにも関わらず、ドーナツと同じ距離だけ進んでしまう。同じように1回転しているだけなのに、大きさの違う円が同じ距離だけ進むのはおかしい。これは数学が根本的に間違っている証拠だ。

・・・と言うのです。一応、私の視点からすると、この「ドーナツの話」は間違いだらけで、「トンデモ」の類に入ると考えています。そこで、その人を説得しようとして、「じゃあ、中心の穴が極限まで小さくなったらどうなるのだろう?大きさのない点は何回転しても進まないはずだから、点が移動するのもおかしいというわけ?」とか何とか言ったのですが、議論するうちに相手は不機嫌になって、その後、会話しないようになってしまいました。

・・・このようにトンデモやニセ科学を信じている人(と私が思っている人)に出会った場合、どうするべきなのでしょうか?

最近は、もう話しても無駄だから適当に流しておくのがよいのかな・・・と考えはじめているのですが・・・。

  投稿者:EMAN - 2010/08/28(Sat) 10:27  No.9774 
こんにちは。

> 「じゃあ、中心の穴が極限まで小さくなったらどうなるのだろう?大きさのない点は何回転しても進まないはずだから、点が移動するのもおかしいというわけ?」とか何とか言ったのですが

 とりあえず、この反論の仕方に感心しました。 面白いです。
 読みながら「そら当たり前じゃん」とか思って、
反論を考えてみようとすらしてませんでしたから。

 しかし実際に会ったらどうしたらいいのだろう。
 昔はよくメールでそういう人たちとやりとりしたものですけれど、
揚げ足を取られないように一言一句に気を使わないといけないから、
疲れるったらありゃしない。

 ただ、自分の理解度を試されることにはなりますね。

  投稿者:hirota - 2010/08/28(Sat) 11:12  No.9776 
固定観念にとらわれて何を言っても無駄と分かったら放置するしかないと思いますが、反論を色々考えるのは面白いですね。
「車はタイヤと大きさどころか形も違うのに、同じ距離を動くのもおかしいというわけ?」
てのを考えました。

  投稿者:平原の旅人 - 2010/08/28(Sat) 19:26  No.9777 
お返事ありがとうございます。

EMANさんへ
>とりあえず、この反論の仕方に感心しました。 面白いです。
そう言ってもらえると少し自信が取り戻せるので嬉しいです。
相手からは「議論のすり替えだ!」と言われて一蹴されましたけど・・・。
>ただ、自分の理解度を試されることにはなりますね。
なるほど。自分の理解が試されていると考えるのもいいかもしれません。

hirotaさんへ
>「車はタイヤと大きさどころか形も違うのに、同じ距離を動くのもおかしいというわけ?」てのを考えました。
あ、シンプルにそれでもよかったのかもしれません。
簡単に放置できればいいんですけど、そういう人が家族だったりすると、なかなか難しくて・・・


やや無茶なスレッドかな、とも思いましたが、自分なりに得られるものがあったように思えます。意見が合わないようなら「これは自分が本当に理解できているのかどうかを試すチャンスなんだ」とか「どんな反論方法あるのだろう?」ということに意識を集中して楽しむ方法があるのかもしれないと思うようになりました。今後の参考にしてみます。

もし他にも意見があったらお願いします。

  投稿者:EMAN - 2010/08/28(Sat) 23:03  No.9778 
>「車はタイヤと大きさどころか形も違うのに、同じ距離を動くのもおかしいというわけ?」てのを考えました。

 良く考えてみたら、この相手は、
現実に起こる現象についてはおかしいと考えておらず、
数学の方がおかしいと考えているようなので、
これじゃ通用しないかも知れませんね。

> そういう人が家族だったりすると、なかなか難しくて・・・

 身内の方だったのですか!
 それは大変です・・・。
 うちにも、科学の価値を認めない妻がおりまして・・・。

 彼女は、「学校で教えられる理科の授業の内容のすべては、
現実には全く通用することのない受験用の作り物」だと、
大学に入るまでずっと心の底から信じていたそうで・・・。

 それを現実のものとして大切なことのように語る私に
カルチャーショックを受けたとのことです。

 私からすると逆に信じられない話ですが、
世の中にはきっとたくさんいるんですよ。

  投稿者:hirota - 2010/08/29(Sun) 11:21  No.9779 
>現実には全く通用することのない
これは学校授業の大部分について、日本の常識になってるようですね。
教育に問題があるんでしょうが、それを修正するはずの「ゆとり教育」が全然ダメで元に戻るようでは、学校以外 (たとえばココ) の活躍が必要ですな。

  投稿者:平原の旅人 - 2010/08/29(Sun) 15:05  No.9781 
度々ありがとうございます。

EMANさんへ
>数学の方がおかしいと考えているようなので、
>これじゃ通用しないかも知れませんね。
そうですね・・・。極座標表示にして示しても無理でしょう。
まぁ、数学を疑うことは、別に悪くはないと思います。究極的には、私も数論を詳しくは知らないし、盲目的に信じているという意味では同じかもしれません。ただ、話していると、何かが噛み合わないというか、話が進まないというか、ぬかに釘というか、のれんに腕押しというか・・・。

>身内の方だったのですか!
っていうか、親だったりします。

>「学校で教えられる理科の授業の内容のすべては、
>現実には全く通用することのない受験用の作り物」
それは凄まじいですね・・・!!日記でも少し拝見していますが、ええと、、お疲れ様です。


hirotaさんへ
>教育に問題があるんでしょうが、
う〜ん、具体的に何が問題なのでしょうか・・・。実験を通して実際に『実感』する機会が少ないから、別の世界のような感覚になってしまう、とか?
教育にこういう問題があるから・・・
・・・。
・・・あれ?
いま思ったのですが、日本の教育に問題があるとよく耳にするのに、日本の技術が世界でもトップレベルに入るのは何でなんでしょうね・・・?(ガラパゴス技術とも言われますが)

  投稿者:hirota - 2010/08/30(Mon) 10:44  No.9788 
トップレベルの技術に関わる人たちに、あまり学校教育が役に立った話を聞かないんですが、なんだか「運良く学校の害部分が致命的にならず、学校内外の良い影響が大きかった」人たちのような気もします。
小学校低学年の子供は大部分が理科好きなのに、中学になると大部分が理科嫌いになるのは、絶対変です。
日本では理系と文系に大きな溝があるのも変ですが、具体的に何が問題なのか分かりません。
『実感』する機会を作ろうとしたのが「ゆとり教育」だったと思いますが、マスコミから分かる範囲では、それを実現するには教師大部分の置かれてる状況が酷すぎるような気がします。

  投稿者:明男 - 2010/08/30(Mon) 11:52  No.9789 
少し話がずれますが、hirotaさんの投稿を読んで、同じ感覚を覚えます。「ゆとり教育」は生徒にではなく、教師にこそ必要であったと思いますね。
学校教育全般、特に教師の業務内容について漏れ聞こえる内容は、まさに書類作成に追われている小役人のようです。データのためのデータ作り。たとえそれが教育の為のデータであっても、肝心の教育内容自体がマニュアル化されてしまっては、生きた教育が出来るはずもない気がします。なかでも中学校は酷い。良く言われることですが、知識の詰め込みである”教”は出来ても”育”が為されていない。教・育は両輪であり、どちらが欠けても拙いのでしょう。馬を水場に連れて行っても、飲む気が無ければ水を飲みません。”育”は一朝一夕ではできないのだから、もっと教師に時間の”ゆとり”を与えるカリキュラムと体制が望まれるのではないですかね。

  投稿者:平原の旅人 - 2010/08/30(Mon) 17:17  No.9790 
掲示板を利用するのは初めてなのですが、色々な意見が聞けて大変参考になります。気づいたらスレッドのタイトルとズレていますけど、あまり気にしない方向で。

hirotaさんへ
>トップレベルの技術に関わる人たちに、あまり学校教育が役に立った話を聞かないんですが、
>なんだか「運良く学校の害部分が致命的にならず、学校内外の良い影響が大きかった」人たちのような気もします。
あ、そういうことなのか・・・な?少しズレますけど、そういえば、オイラーやガウスが活躍していたような時代の、数学に関する教育は今の時代に比べると劣悪なはずなのに、優秀な人は登場するんですよね・・・。優秀な人には教育なんてあまり関係ないのでしょうか。

>小学校低学年の子供は大部分が理科好きなのに、中学になると大部分が理科嫌いになるのは、絶対変です。
そういえばそうですよね。・・・う〜ん、でも、社会とか国語は中学になってもあまり変わりしないのに対して、『算数』は『数学』になって様変わりするのが原因なのかも・・・。『数学』は方程式、『化学』はmol、『物理』は・・・何か色々、で打ちのめされる人を多く見てきました。

>日本では理系と文系に大きな溝があるのも変ですが、具体的に何が問題なのか分かりません。
これって日本だけなのかなぁ・・・。日本が技術者を大事にしないとか、スパコンはいらないとか言い出すのは、これが原因なんだろうか・・・?

明男さんへ
>”育”は一朝一夕ではできないのだから、もっと教師に時間の”ゆとり”を与えるカリキュラムと体制が望まれるのではないですかね。
そういう考え方もあるんですね。なんだか、それって、教師だけでなくて、社会全体に言えるような気もします。

  投稿者:hirota - 2010/08/30(Mon) 19:34  No.9791 
理系でつまづくのは、「前に学んだ事が次の前提になる」という性質があるからです。
ここで、ちょっと前に戻る勇気があれば簡単に解決するのに、その「ゆとり」が生徒にない。
追い立てられてる状況で前に戻るには「勇気」が必要なんですね〜。
教師の方も生徒の言う事が分からないコミュニケーション問題があるので、フォローできない。
理解できてない生徒が正確に言う事ができないのは当たり前で、そういう学習障壁に関する研究は進んでるけど教師が学ぶ「ゆとり」はない。
教育以前に、日本人のコミュニケーション能力不足もあるかな。

  投稿者:TOSHI - 2010/08/31(Tue) 08:02  No.9793 
 どもTOSHIです。

>小学校低学年の子供は大部分が理科好きなのに、中学になると大部分が理科嫌いになるのは、絶対変です。

 やはり大きなカテゴリーでは「ゆとり」なのでしょうが,小学校で興味をおぼえたことが中学の理科と結びつかない。あるいはまだ興味段階でうろついているのに種明かしが早過ぎる。

 私が言うのも何ですが,行間が埋められてなくていきなり次に飛んでしまう。つまり時間的余裕(ゆとり)がなくて飛躍が大きくてわからないうちに次へ次へとと進むとか。。。

 わからなくても問題ができればよいというのが,本当は逆でできなくてもいいからわかればいいのでしょうが,これだと普通は負け組になりますね。

                       TOSHI

  投稿者:平原の旅人 - 2010/08/31(Tue) 10:48  No.9794 
すごく有意義な時間を過ごせている気がします。掲示板っていいですねぇ・・・。

hirotaさんへ
>ここで、ちょっと前に戻る勇気があれば簡単に解決するのに、その「ゆとり」が生徒にない。
>追い立てられてる状況で前に戻るには「勇気」が必要なんですね〜。
ははぁ、勇気ですか、すごく分かるような気がします。前に戻ると劣等感に襲われてしまうので、勇気は必要でしょうね。あ、でも、「基礎を振り返ることは重要なんだ。」ということを『知って』いれば、勇気は必ずしも必要ないかも。

>理解できてない生徒が正確に言う事ができないのは当たり前で、そういう学習障壁に関する研究は進んでるけど教師が学ぶ「ゆとり」はない。
教師が学ぶことは確かに重要でしょうね。・・・んー、でも、何と言いますか、良い授業を作り出すのは『センス』の問題であるような気もするんです。教師が学んでどうこうできるものなのかな・・・。ダメな先生はいつまで経ってもダメで、良い先生は普段の授業から色々なことを吸収して成長していくようなイメージがあります。自分が高校の頃、生徒を「ガキのくせに!」って叱り飛ばしている先生もいたし、「生徒とコミュニケーションするには、上から一方的に指導するのではなくて、生徒と同じ目線に立ってともに問題解決していく姿勢が必要だ」と考えている先生もいらっしゃいました。

TOSHIさんへ
>行間が埋められてなくていきなり次に飛んでしまう。つまり時間的余裕(ゆとり)がなくて飛躍が大きくてわからないうちに次へ次へとと進むとか。。。
あ〜、それはありますねぇ。。。もっと、じ〜っくり学びたい(学ばせたい)ですね。あの行間にどれほどのドラマが詰まっていることか・・・!小学校で学ぶ電気回路はただの暗記科目になり下がってます。もうちょっと、こう、「ここをこうすると、豆電球の光はこのように変化する、、、これはどういうことだろうか?」ってな具合に、種明かしをじらした方が面白そうです。(時間的に厳しいでしょうが・・・)


・・・日本の教師全員に「ファインマンさんの授業」を見せれば、解決したりして。