EMANの物理学 過去ログ No.4380 〜

 ● 非局所的な隠れた変数(ボームの理論)

  投稿者:kafuka - 2008/06/29(Sun) 01:09  No.4380 
話を面倒にしないために、ボームの理論や非局所的な隠れた変数については、スレッドを分けたいと思います。
凡人様
>非局所的な隠れた変数
を、何のために導入するのでしょうか?
僕は、ボームが「粒子」を理論に残すためだと思っています。
で、理論をこうすると、波も必要になってきます(PilotWave)
しかし、その結果は、ψ一元論である量子力学に一致するように
作られています。
一元論と一致するのに、わざわざ二元論にする意味は、ない
というのが、一般的な見方でしょう。

  投稿者:凡人 - 2008/06/29(Sun) 10:29  No.4383 
kafuka様、並びに、EMAN様
>一元論と一致するのに、わざわざ二元論にする意味は、ないというのが、一般的な見方でしょう。
私としては、標準的な量子力学には、以下の問題があると考えています。
a.観測を行った際の状態関数の波束の収縮過程を数学的に詳細に定式化出来ていない。
b.観測結果値(オブザーバブル)が、一般的に確率的にしか表現出来ないため、何故、特定の観測結果値となったのかという事について、一切説明を与える事が出来ない。
c.場の量子論や超ひも理論では、量子は大雑把に言えば点状の粒子としてのみ記述されるが、標準的な量子力学では、量子が点状となることを許されるのは、観測を行った瞬間だけである。

ボーム力学では、量子ポテンシャルの実在を仮定することによって、a.〜c.の問題は全て除去されるので、「わざわざ二元論にする意味は、」大有りだと思っています。
ただし、ボーム力学では、EPR実験や遅延選択実験等において、情報が超光速で伝播されていると見做さざるを得ないため、理論的に無効であると見做している方も多くいらっしゃるようです。
だから私は、ボームがド・ブロイのパイロットウェーブを再解釈して量子ポテンシャルを導入したように、量子ポテンシャルを相対論的因果律との折り合いがつくように、何らかのかたちで再解釈に成功すれば、多くの方に受容していただけるものと思っております。

<<補足>>
念のために補足しますが、ボーム力学では、量子を終始一貫して粒子として扱うため、波束の収縮という概念はありません。

  投稿者:T_NAKA - 2008/06/29(Sun) 11:40  No.4384  <Home>
>ボーム力学では、EPR実験や遅延選択実験等において、情報が超光速で伝播されていると見做さざるを得ないため、理論的に無効であると見做している方も多くいらっしゃるようです。

この「理論的に無効であると見做している方」とは、例えばどなたなんですか?
その証拠を見せてください。(別のWebを引用する場合は、その何ページの何行目かを明示していただかないと無効です。)

  投稿者:凡人 - 2008/06/29(Sun) 15:29  No.4387 
>この「理論的に無効であると見做している方」とは、例えばどなたなんですか?

http://www.phys.u-ryukyu.ac.jp/~maeno/qm/qm11.html#tthFtNtADH
>なお、厳密に言えば、隠れた変数にあたる物理量が超光速で伝播すると考えれば、実験的に矛盾しない理論を作ることもできるかもしれない。しかし、超光速で伝播するようなものを考えるのは非常に難しい。

『ハイゼンベルクの顕微鏡』(石井茂著、日経BP)のP191
>「量子力学にパラメータを追加したような理論(=多分、量子ポテンシャル論)では、・・ その信号(=多分、量子ポテンシャルの波動の事)は瞬時に伝わらなければならないため、そのような理論はローレンツ不変にはなりえないであろう」(ベル自身による、ベルの不等式の論文の締めくくり部分)

『別冊・数理科学 量子の新世紀』(サイエンス社)P49
>それは相対論と矛盾しませんか?(インタビューア)
>・・破るかもしれません、相対論と言えど他のあらゆる理論と同様適用範囲があるでしょう.(ボーム)
(当然、ボーム自身は、自分自身の理論を無効とは考えていませんが、ボーム自身でさえも、ボーム力学が相対論と矛盾する理論であると捉えている事を見て取って、ボーム力学を否定している方も、それなりにいらっしゃるのではないかと私は推測しています。)

なお、ベルの「ローレンツ不変にはなりえないであろう」という批判に対しては、
http://plato.stanford.edu/entries/qm-bohm/
の14. Lorentz Invarianceにて反論となる内容が記されていますが、この内容については、多少不可解(本文では"somewhat enigmatic")な問題が残されており、それらは、極端に繊細(本文では"extremely subtle")であるとされています。
私は、この部分について、何らかのかたちで再解釈に成功すれば、これらの問題も解決されるのではないかと思っております。

  投稿者:T_NAKA - 2008/06/29(Sun) 16:13  No.4388  <Home>
やはり、

>(当然、ボーム自身は、自分自身の理論を無効とは考えていませんが、ボーム自身でさえも、ボーム力学が相対論と矛盾する理論であると捉えている事を見て取って、ボーム力学を否定している方も、それなりにいらっしゃるのではないかと私は推測しています。)

というところから、これは凡人さん自身の推測であることが判明しました。
よって「理論的に無効であると見做している方も多くいらっしゃるようです」というのは推測ですね。
推測を事実のように書くのは科学を論じるときの態度ではありません。

まず、「いろもの」さんのページでの引用文は「隠れた変数理論」全般に対する注釈で、「ボーム理論」に対するものではありません。
また、『ハイゼンベルクの顕微鏡』からの引用文には「(=多分、量子ポテンシャル論)、(=多分、量子ポテンシャルの波動の事)」などの憶測の含まれており正確な引用になっていません。

これは原著者を冒涜するもので、大変失礼なことですので、今後は改めて下さい。

  投稿者:凡人 - 2008/06/29(Sun) 18:58  No.4391 
>まず、いろものさんのページでの引用文は「隠れた変数理論」全般に対する注釈で、「ボーム理論」に対するものではありません。
T_NAKAさんのこの言明は明らかに矛盾していると考えます。
ボーム理論も、間違いなく隠れた変数理論の中の一つ(多分、隠れた変数理論として生き残っているものの中で最有力)であるからです。

>また、『ハイゼンベルクの顕微鏡』からの引用文には「(=多分、量子ポテンシャル論)、(=多分、量子ポテンシャルの波動の事)」などの憶測の含まれており正確な引用になっていません。
>これは原著者を冒涜するもので、大変失礼なことですので、今後は改めて下さい。
推測部分は明らかにしていますし、この推測を追加する事により、原著者を冒涜したり、原著者の意図を歪めているとはとても思えません。
また、この推測が外れているという根拠も見当たりません。
この引用も、上記の理由と同様の理由により、正等であると考えます。

なお、No.4387の私の引用を以下に示しますので、再度ご確認願います。
>『ハイゼンベルクの顕微鏡』(石井茂著、日経BP)のP191
>>「量子力学にパラメータを追加したような理論(=多分、量子ポテンシャル論)では、・・ その信号(=多分、量子ポテンシャルの波動の事)は瞬時に伝わらなければならないため、そのような理論はローレンツ不変にはなりえないであろう」(ベル自身による、ベルの不等式の論文の締めくくり部分)

  投稿者:T_NAKA - 2008/06/29(Sun) 21:28  No.4392  <Home>
「引用」というのは一字一句同じものでないといけません。
そこに何かを付け加えることは通常の学問ではやってはいけないことです。
「書いてある事実」と、そこから「自分の考えたこと」は明確に分けていただかないと困ります。
科学を語るおつもりがあるなら改めて下さい。

結局、
「理論的に無効であると見做している方も多くいらっしゃるようです」
という言説は一見事実のように思えますが、良く聴いたら憶測であることが分かりました。