EMANの物理学 過去ログ No.1422 〜

 ● お祝い

  投稿者:常連客M - 2007/05/11(Fri) 07:03  No.1422 
いつもホームページを参考にさせてもらっているものです。
なんと昨日、始めて本が出ていたことを本屋で知りました!!
衝撃!笑
購入しました。
これからも頑張ってくださいm(_ _)m
(って何を?って感じかもしれませんが。なんとなく。笑)

  投稿者:EMAN - 2007/05/11(Fri) 12:47  No.1423 
> なんと昨日、始めて本が出ていたことを本屋で知りました!!

 おお!それで常連客を自称するとは何と大胆な・・・。(笑

 しかしそういう方は結構いらっしゃるようで、「何年も前からレポートで困るたびに検索エンジンから飛んできて参考にさせて貰っていましたけれど、今回初めて、関係ないところも読んでみたら、とても面白かったです。」なんて感想も良く頂きます。

「これまで電磁気のページばかり見ていましたが、トップページがあるのを知りませんでした。」なんて人もいる。

 それでも、自分が常連客であると考えていて下さる・・・。
 そこが嬉しいじゃないですか。


 最近、アマゾンが長期にわたって全然仕入れてくれませんので、どれだけ売れているものなのか、さっぱり実感が湧かないんですよね。 こういうお知らせはやっぱり嬉しいですよ。
 ありがとうございます。

  投稿者:ワイル - 2007/05/12(Sat) 10:52  No.1428 
>>「これまで電磁気のページばかり見ていましたが、トップページがあるのを知りませんでした。」なんて人もいる。

古典力学、量子力学(特にシュレディンガー流波動力学)というのは、古典的な解析学中心の物理数学での理解が容易だが、電磁気学、相対論(特に、一般相対論)、ヘルマン・ワイルやヤンミルズらの古典ゲージ理論、それに場の量子論などの「場の理論」の理解には、幾何学的素養があったほうが、と思えます。

古典論、量子論とわず、力学というのは、物体や粒子の運動だけを考えれば良いので比較的、解りやすい感じですね。
一方、場の理論は、物理法則の幾何学化、さらには空間・時間の性質、という話の世界ですから、幾何学抜きで解析学だけでは、力学に比べて解りにかも知れない。

ちなみに、私は、古典力学、古典電磁気学における「ポテンシャル」というのも、物理法則の幾何学化の第一歩だと思っています。

ちなみに、最近、また、「相対論やビッグバン宇宙論は間違っている!!」という内容の書籍が出ていていたのですが、やはり、ポテンシャルや電磁気学の話が、ほとんど欠如していたですね(この著者、経歴見ると、一応、物理学を学んだということと、建築設計士ということらしいが、1942年生まれということで、かなり歳もいっている)。

巻末の参考図書をみると、まともな相対論の書籍というと、中村誠太郎訳のブルーバックス・「相対性理論の世界」というふるい書籍くらいでしたね。

この著者世代の人たちは、「相対論 = いきなりアインシュタインが考えたもの」という発想から、抜けきれないのね?

それはそれとして、最近出た、まともな書籍として、注目は、

ヘルマン・ワイル著/内山龍雄訳 「空間・時間・物質」(上巻)・(下巻) (ちくま学芸文庫)

でしょうか?

これは、H.ワイルによる特殊相対論/一般相対論、それにH.ワイル自身の(アーベル)ゲージ理論の解説書です。
文庫本のサイズ、スタイルなので、購入しやすいと思います。

これは、数学者による著書ということで、アフィン幾何学の基礎から述べられています。

このH.ワイルの著書に対抗する相対論の解説書といえば、
 W.パウリ著/内山龍雄訳 「相対性理論」(講談社)
があるのですが、これは現在、絶版になっていますし(私が入手したのは、昭和59年刊の第7刷です)、神保町あたりの古書店でも、入手困難(たまにあっても、古書のくせに、けっこう高い)です。

こちらは、物理学者による著書らしく、ローレンツ、ポアンカレ、アインシュタインらによる歴史的背景から始まっています。
また、やはり、アフィン幾何学の解説がありますね?
さらに、H.ワイルのゲージ理論や、当時(1950年代)の素粒子論の話などもあります。
絶版で入手困難ですが、あのW.パウリによる相対性理論の解説書、ということで、なかなか、おもしろいと思います。

それはそうと、コ○ノケ○イチあたりが相対性理論の対抗馬として、(ほとんど理解もできないのに)量子力学を持ち出している例がありますが、量子力学創始の大家たち、ボーア、パウリ、シュレディンガー、ハイゼンベルク、ディラックらの発言や著書などを読むと、彼らのような第一級の物理学者たちにとっては、1920年代当時から、相対性理論は常識になっていたのは確かです。

ただ、どちらの著書でも出てくる、アフィン幾何学は、相対論やゲージ理論の理解には必要のようですね?

どちらも、日本における訳者が内山龍雄という、日本における相対論・ゲージ理論の第一人者というところも、買いです。

内山龍雄は、その一般ゲージ理論の発表が、ヤン・ミルズより、ちょっと遅れて、ノーベル物理学賞を取り逃がしたようですが、その業績は、湯川秀樹や朝永振一朗にも匹敵するといえそうです。

それはそうと、場の理論に関する書籍で、英語の書籍(つまり、洋書)ですが、Michio Kakuの「Quantum Field Tehory 〜 A MODERN INTRODUCTION 〜」

http://www.amazon.co.jp/Quantum-Field-Theory-Modern-Introduction/dp/0195091582/ref=sr_1_1/249-7530003-0965926?ie=UTF8&s=english-books&qid=1178968879&sr=1-1

なかなか、解りやすい感じですし、内容も基本的なところから、超対称性理論、超重力理論、超ひも理論まで、ということで、幅広い。

このMichio Kaku (角道夫)という人は、一般向け書籍にも、「超空間」、「パラレル・ワールド」などがありますが、けっこう解り易く、面白い本を書いていますね?