EMANの物理学 過去ログ No.821 〜

 ● そろそろ、歳の瀬も。。。

  投稿者:ワイル - 2006/12/23(Sat) 10:35  No.821 
こんにちは。。。

そろそろ、歳の瀬も押し詰まり、今年も、あと1週間ですな?

年末年始特集(?)ということで、ここらで、50年後、100年後の物理・科学の予想は、どうなりますか?

・重力波は、いつ発見されるか?
・超ひも理論は完成するか?
・ワープや重力制御の実現は?(50年、100年じゃ、無理に近いだろうけど)

など、どうでしょうか?

来年2007年は、例のGZK限界の検証、CERNのLHCの稼動に伴うヒッグス粒子の検証など、物理にとっても面白そうな1年になりそうですな?

  投稿者:凡人 - 2007/01/07(Sun) 20:33  No.866 
凡人と申します。
ワイルさまの「観測問題」の解決に対する予想は、どうなりますでしょうか?
出来ましたら、ご教示のほどお願いします。

  投稿者:ワイル - 2007/01/09(Tue) 10:01  No.867 
こんにちは

>>ワイルさまの「観測問題」の解決に対する予想は、どうなりますでしょうか?

いわゆる「コペンハーゲン解釈」は、現在では、ナノ・テクノロジーなどの世界でも、いろいろと不利な証拠があるようで、ほぼ”破綻”と思いますね。

現在のナノ・テクノロジーの世界では、そろそろ、分子や原子のサイズに近いスケールのものをコントロールできるようになっているようですが、それで、コペンハーゲン解釈が正しくないことを示す現象に、「カシミール効果」
http://hp.vector.co.jp/authors/VA011700/physics/casimir.htm
というものがあります。

もともと、アインシュタイン、シュレディンガー、ディラックなどの大御所たちも、「コペンハーゲン解釈」には反対していたし、私自身も、好きでないです。

場の量子論や超ひも理論の進展で、「多世界解釈」が有力になるかもしれませんが、実際には、なんともいえない状況でしょうね?


  投稿者:凡人 - 2007/01/09(Tue) 21:32  No.869 
ワイルさま
自己紹介が遅れて申し訳ありませんでしたが、私は、「コペンハーゲン解釈」を理解出来ない、古典論的な「凡人」です。
また同時に、「コペンハーゲン解釈」を受け入れるぐらいなら、「ボーム流解釈」を受け入れたほうが良いと思っている、偏屈な「凡人」です。
ご回答有難うございました。

  投稿者:EMAN - 2007/01/09(Tue) 23:17  No.870 
 ワイルさんが紹介して下さったページを読んでみましたが、
少しばかり論理に飛躍や不注意な部分があって、
眉に唾を付けた方がいいように思います。

 コペンハーゲン解釈によれば
「観測者が観測しない限りは、電子または反電子が発生していない」
と書かれていますが、観測するも何も仮想光子の話なので、
当てはまらないのではないでしょうか。

 カシミール効果がコペンハーゲン解釈が正しくないことを示す現象だというのは初めて聞きましたので警戒しています。

  投稿者:明男 - 2007/01/10(Wed) 08:35  No.871 
>EMANさん
そうですねぇ。カシミール効果はむしろ真空が量子力学的描像か古典的なそれかを検証するものだったと思います。コペンハーゲン解釈の要諦は波動(関数)の収縮であり、それが観測と結びついているわけなので、反証とは言えないでしょう。
どうも自論と通説をまことしやかに織り交ぜているサイトをちょくちょく見かけますが、何であれ話半分で捉えねばならない時代のようです。

  投稿者:ワイル - 2007/01/10(Wed) 10:35  No.872 
こんにちは

>>また同時に、「コペンハーゲン解釈」を受け入れるぐらいなら、「ボーム流解釈」を受け入れたほうが良いと思っている、偏屈な「凡人」です。

デビッド・ボームのいくつかの著書にある考えには、私も興味もっています。

デビッド・ボームのホログラフィックス・モデルの考えは、ガリレオ、ニュートンで確立された力学的モデル、マクスウェル、アインシュタインで確立された場的モデルに次ぐ第3のパラダイムになるかもしれませんね。

アインシュタインは、その晩年に、デビッド・ボームのホログラフィック・モデルを知っていたようで、それが自分たちの場的モデルに代わる可能性を語っています。

そして、それによってアインシュタイン自身をはじめとする場的モデルによる研究・実績が無に帰る可能性についても、語っています(ちなみに、このように本物の一流の科学者の考えは、謙虚で潔いものと思います。ニュートンの場合も、自分を"真理の大海の砂浜で遊ぶ子供"に例えている話が有名ですね。一方、疑似科学者の考えは、その逆で、厚かましく、ひねくれた言い訳ばかりですね)

あと、誤解されていますが、

>> アインシュタインの光・粒子説

アインシュタインは、光を粒子(Particle)とは言い切っていません。もちろん、波動(Wave)とも言い切っていません。
アインシュタインは、光を「粒子のような、波動のような」”光量子”(Light Quantum)と表現しています。

光量子、あるいは、一般に”量子"は、古典的な粒子とも波動とも違い、粒子のような波動のような、と表現されますが、現代流には、高次元の(粒子とも波動でもない)存在(いわゆる、超ひも?)、なのかも知れません。

アインシュタインの言動については、エーテルの存在の話を含め、質のあまり良くない通俗解説書によって多くの誤解がされているようです(ニュートンなどについても同様でしょう。また、そう通俗解説書は、筆者が、あまり数学や物理を知らないのでしょう)。

あと、私のトンデモ。。。

光や重力波などの量子(光子、重力子など)の静止質量はゼロですね。
すると、
 コンプトン波長 = プランク定数 / (量子の質量×真空中の光速度)
は、無限大になりますね?
これから推測するに、光や重力波は、私たちの常識感覚における”走っている”とか”動いている”という存在でなく、宇宙空間に”広がっている”存在ではないかと思います。
そして、我々の3次元空間(4次元時空)の宇宙の空間・時間の構造が、我々から常に光や重力波の伝達速度が約30万km/secと観測されるようになっている、というものだと思います。

光、重力波に限らず、電子などを含めた量子については、私たちの常識感覚は、一切、通用しない、と考えた方が良いようです。

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EMANさん、明男さん、どうもです。

>>カシミール効果がコペンハーゲン解釈が正しくないことを示す現象だというのは初めて聞きましたので警戒しています。
>>どうも自論と通説をまことしやかに織り交ぜているサイトをちょくちょく見かけますが、何であれ話半分で捉えねばならない時代のようです。

少なくとも、"カシミール効果"だけでは、コペンハーゲン解釈への反証としては、弱いようですね。

でも、コペンハーゲン解釈には、いかにも西洋人の嫌らしい考えを感じます。

相対論も量子論も間違っているというわけではないですが(まともな物理理論そのものと、人間の解釈とは別ですね)、エーテルの完全否定の解釈とコペンハーゲン解釈には、反論を言いたくなりますね。

特に私たち、東洋人には”コペンハーゲン解釈”は、受入れ難いものがあると思います。

コペンハーゲン解釈に反対している大御所たち、アインシュタイン、シュレディンガー、ディラック、デビッド・ボームらは、いずれもユダヤ系の物理学者ですが、ユダヤ系の人たちには、半分、東洋系の血・考えがありそうです。

  投稿者:EMAN - 2007/01/10(Wed) 12:44  No.874 
> 自論と通説をまことしやかに織り交ぜているサイトをちょくちょく見かけますが、

 うっ、耳が痛いです。(笑
 それでも最近は色々直してあるつもりですけれど。

 私の場合、通説に対抗して自論を述べていたつもりが、
実は一般に流布している通説が誤っていただけで、
学問的には常識だった・・・というのも良くありました。


 今思えば、不確定性原理のところでの議論なんかは
独自に「小澤の不等式」のアイデアに近いところにまで
鼻先を突っ込めていたのではないかと思います。
(あれを初めて書いたときは勇気が要りました・・・。)

 小澤の不等式についてはまだニュース記事程度の
知識しか持っていないので、
その意味をもっと深く調べて記事にしたいですね。

 「ハイゼンベルクの顕微鏡」って本は、
小澤の不等式が最後の最後に出てくる程度だと聞くので、
買うのを躊躇しているのです・・・。
 読んだ人に聞いてみたいのですが、
この本で小澤の不等式をよく理解できるようになりますか?

  投稿者:凡人 - 2007/01/10(Wed) 19:42  No.877 
ワイルさま
「コペンハーゲン解釈」の「数学的基礎」を打ち立てた(?)フォンノイマンは、ユダヤ人のようですが、フォンノイマンは、ユダヤ人の中のでは、異端児だったのでしょうか?
ちなみに、私の手持ちの書籍によると、フォンノイマンは、アインシュタイン等とは違うタイプの人だったようです。

  投稿者:ワイル - 2007/01/10(Wed) 23:05  No.878 
こんばんは。。。

>>「コペンハーゲン解釈」の「数学的基礎」を打ち立てた(?)フォンノイマンは、ユダヤ人のようですが、フォンノイマンは、ユダヤ人の中のでは、異端児だったのでしょうか?
>>ちなみに、私の手持ちの書籍によると、フォンノイマンは、アインシュタイン等とは違うタイプの人だったようです。

フォン・ノイマンが、どのように異端児なのか、どのようにアインシュタイン等と違うのか、私には分かりませんが。

また、私が述べたユダヤ人観は、いわゆる大まかな傾向として感じたもので、育った環境などで、多少の違いはあると思います。

>> 「コペンハーゲン解釈」の「数学的基礎」

私は、最近、フォン・ノイマンの「量子力学の数学的基礎」をもっているのですが、この著書では、ヒルベルト空間など、量子力学の数学的基礎の話がありますが、それがコペンハーゲン解釈そのものではないと、思います。

誤解されているようですが、

量子力学の解釈 = コペンハーゲン解釈

というわけではないです。

量子力学の解釈としては、有力なものとして、コペンハーゲン解釈のほか、エヴェレットの”多世界解釈”などもあるわけです。

コペンハーゲン解釈は、数ある量子力学の解釈の中のひとつ、でしかありません。

ニュートン力学や、相対論であれ、量子力学であれ、まともな物理理論は、物理現象を”数学”という言葉で描画しているだけ、といえます(特に量子力学、量子論では、その傾向が強いと思います)。
しかし、その解釈は、いろいろと出てくるでしょう。
その意味では、物理や科学の理論は、音楽や芸術の世界の作品と似ているかも知れません。

また、フォン・ノイマン自身は、物理学者としてより、数学者としての業績がメインの人です。

  投稿者:凡人 - 2007/01/11(Thu) 06:38  No.880 
ワイルさま
>また、私が述べたユダヤ人観は、いわゆる大まかな傾向として感じたもので、育った環境などで、多少の違いはあると思います。
については、了解しました。
ところで、「量子力学の数学的基礎」の中で展開された「射影公準(仮説)」=「コペンハーゲン解釈」の「数学的基礎」と解釈していたのですが、間違いでしょうか?
間違っていましたら、大変申し訳ありません。

  投稿者:ワイル - 2007/01/11(Thu) 10:52  No.881 
こんにちは

>>ところで、「量子力学の数学的基礎」の中で展開された「射影公準(仮説)」=「コペンハーゲン解釈」の「数学的基礎」と解釈していたのですが、間違いでしょうか?

恥ずかしながら、私自身は、まだそこまで読んでいないですので、以下、的外れな意見であるかも知れません。

数学的なものについては、その解釈について、どうとでもなると思います。

マクスウェルは、その電磁場理論を作るとき、空間に歯車のようなものがあって、その歯車によって電気・磁気が伝わる、と考えていたらしい。
実際には、そのような歯車は存在していないのだが、マクスウェルが作った電磁場理論そのものは、現在でも正しいわけです。

だから、間違い、と言い切らないまでも、それを、単純に「コペンハーゲン解釈」の数学的基礎として片付けてしまうのは、短絡的ではないでしょうか?

それを、たとえば、「多世界解釈」や「多次元解釈」などで解釈することはできないか、そうすると、どうなる、といったことも考えて見ましょう。

ノイマンの仕事は、いってみれば、パウリ、シュレディンガーやハイゼンベルク、ディラックによって作られた量子力学の枠組みを、数学的に整理した、という感じなのです。

アインシュタイン、シュレディンガー、ノイマンたちも、50年以上前の人たちですし、相対論・量子論も100年ちかい理論です。
相対論・量子論が間違っている、ということではありませんが、現在では、当時より、ミクロ世界や宇宙について知識・情報も増え、これらについての新しい解釈、とらえ方も、いろいろと出てきましょう。

もっと、古典的なニュートン力学の各方程式などの解釈についても、現代の相対論・量子論、あるいは、さらに超ひも理論などの知識・考えから捉えなおすと、だいぶ、変わってくるでしょう。

その意味でも、相対論・量子論も、さらにニュートン力学も、いまだ”進歩”し”生きている”といえましょう。
芸術作品の世界でも、”古典”とは、そのような存在でしょうから。。。

もっと、詳しい人がいましたら、フォローをお願いします。

  投稿者:凡人 - 2007/01/11(Thu) 23:08  No.883 
ワイルさま
>>>ところで、「量子力学の数学的基礎」の中で展開された「射影公準(仮説)」=「コペンハーゲン解釈」の「数学的基礎」と解釈していたのですが、間違いでしょうか?
というのは、私も良く理解して言っている訳では有りません。
申し訳ありませんでした。