EMANの物理学 過去ログ No.684 〜

 ● 測定による状態変化(スピン)

  投稿者:いち - 2006/10/26(Thu) 02:17  No.684 
ちょっと質問があります.

スピンのところの説明で,

>これは、「測定の時には原理的に何かをぶつけなければならないから、
>その反動によって測定値が確率的に揺らいでしまう」なんて説明が適
>切でない事がはっきり分かる好例だ。

とありますが,測定のときに何かしら「反動」を与えている実験に私
には思えるのですが,どうでしょうか.

理由は,上向き->上向き->上向き,上向き->横向き->上向きのシュテルン・ゲルラッハで,

「測定の瞬間,各電子は磁石の方向に一様に分布する」

と考えれば,EMANさんの図のようになりますし,イメージとしてもスッキリします.
上向き->上向き->上向きでは,測定の度に一様分布がリセットされる感じで,
上向き->横向き->上向きでは,横向き測定時点でその方向に一様分布になり,
その後50%となるのは当然という感じです.

ところで,書籍はいつ頃になりますでしょうか.
楽しみにしております.

  投稿者:EMAN - 2006/10/26(Thu) 13:00  No.687 
> とありますが,測定のときに何かしら「反動」を与えている実験に私には思えるのですが,どうでしょうか.

 反動はあってもいいと思いますよ。

 それによって測定結果が撹乱されるという説明がおかしいと私は言いたいわけです。
 スピン上向きの測定を何度繰り返しても、測定結果は上向きのままで、揺らぐ事はないのですから。


> 書籍はいつ頃になりますでしょうか.

 ありがとうございます。
 まだ原稿は私の手元を離れておりません。
 後は、推敲と、図の追加と、図の説明文と、あとがきと、式番号は入れようかどうすべきか・・・など。
 後になるほど面倒な作業が増えますね。

 来月には出版社に渡して編集作業をして頂く予定で、どれくらいかかるか分かりません。 その後、出来てきたものを何度かやり取りした後で、脱稿と呼べるのですかね・・・。
 出版社としては今年中に印刷所に回したいという考えなのかな。

 初めてでまだ良く分からないんですよ。 急いでます。

  投稿者:いち - 2006/10/26(Thu) 15:00  No.688 
ご回答ありがとうございます.

>それによって測定結果が撹乱されるという説明がおかしいと私は言いたいわけです。

でも,上,横,上の実験では,撹乱が起こってると思うのですが.
2回目の横の実験があるかないかで,3回目の実験結果が変わるというのは,撹乱とは言わないのでしょうか.

>初めてでまだ良く分からないんですよ。 急いでます。

大変だとお察しますが,がんばってください.
ゆっくり待ってます.

  投稿者:EMAN - 2006/10/27(Fri) 19:46  No.693 
> でも,上,横,上の実験では,撹乱が起こってると思うのですが.

 上、上、上の実験は撹乱でなくて、
 上、横、上の実験が撹乱であるということはないのか、
と問われれば私には分かりませんが、

少なくとも、少し前まで素人向けの説明は、
「測定は系への撹乱なしには決して行う事が出来ない。
測定値に必ず揺らぎが出てしまうのはそのためで、
我々は原理的に真の値を知ることは出来ない。」
というニュアンスで書かれていたものが多かったと思います。

 ボーアとアインシュタインの論争は確かにそんなニュアンスで行われていたようですけど、量子力学の確率の概念はそれとは別のものだと思います。
 最近話題になった小澤の不等式は、この辺りを考慮に入れたものなのでしょうか。