EMANの物理学 過去ログ No.568 〜

 ● コリオリの力

  投稿者:EMAN - 2006/09/19(Tue) 12:51  No.568 
 最近、書籍化のために、記事の毒抜きをしています。
 話の出所をはっきりさせる作業も必要になってます。

 で、「コリオリの力」の冒頭のエピソードの出所が不明。

「母国を離れると戦艦の命中精度が落ちることを海軍が悩む」ってやつです。

 昔どこかで聞いたはずなんですが、嘘臭くなってきました。

 調べてみると、当時の命中精度は
コリオリの力が問題になるほど良くはなかったようで、
10Km先の相手に100mの範囲でぼちゃぼちゃと撃つ感じだったようです。
 しかし、この数値も本当はどうかははっきりしないです。

 コリオリの力の発見後は、
この力の存在は各国の海軍に意識されていたようですけど。

 どなたか、海軍史に詳しい方、いらっしゃいませんでしょうか?
 意見を聞かせてもらえると嬉しいです。

  投稿者:いち - 2006/09/19(Tue) 17:39  No.570 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AA%E7%A0%B2

ここに砲弾のことは書かれてますね.

  投稿者:EMAN - 2006/09/19(Tue) 20:11  No.571 
いちさん、ありがとうございます。

パリ砲、すごいですね。

> 最初の着弾が393m短く、1,343m横にずれたことを、コリオリ力の影響を考慮に入れなければ証明できなかった。

とありますけど、確かに120Km先を狙うとしたら、コリオリの力でそれくらいの差が出ると思います。
 あれれ? 当時、コリオリの力はすでに知れ渡っていたはずなのに、それを考慮して撃たなかったってことかな? 試し撃ち?

 着弾地点を誰がどうやってフィードバックしてたんだろ?
 疑問が次々と出てきます。


 結局、弾道表よりも、着弾地点の測定からの再調整が精度に大きな影響を与えてた気がするのですけど、どうなんでしょ。
 コリオリの力の発見後、弾道表を作り直したという話もどっかで聞きましたけどね。

  投稿者:EMAN - 2006/09/19(Tue) 20:36  No.572 
 今見つけた、ここの5月5日の記事はなかなか面白い。

http://www2.ocn.ne.jp/~tanemori/20050501.html

 弾道表は、誤差修正のためにも使われていたのだろうか? わずかな修正ならコリオリの力はあまり関係ない気もしますが・・・。

  投稿者:MaT - 2006/09/21(Thu) 15:02  No.579 
EMANさんのコリオリの力に出てくる大砲の話は19世紀ですから、ペリーの軍艦についていた大砲のころの話でしょう。
たしかに、この話、うそっぽいですね。そのころの機械加工の精度からして、コリオリの力より、大砲の加工誤差のほうが影響が大きいのじゃないでしょうか。
大和のころの大砲は、砲弾より大砲の穴の径のほうが小さく、砲弾は大砲を押し広げながら進みます。そのため大砲は砲身全体にミクロン精度が要求され、その精密加工の技術はスイスの時計職人など足元にも及ばない、ものだそうです。
大和の大砲の初速度はマッハ2.7、これが3分以上もかかって着弾するのですから、その要求精度の高さは、はんぱじゃない。
なんていう話を学生のころ機械工学の先生から聞きました。なかなか武器オタクな先生だったようです。

  投稿者:EMAN - 2006/09/22(Fri) 20:07  No.582 
> たしかに、この話、うそっぽいですね。

 やはりそのようです。 「弾道表」で検索していたら、エニアックの話がよく引っ掛かって、それによると本国を離れて苦戦していたのは近代のアメリカのようですね。 やはりコリオリの力のせいでしょうか。 加速度定数もわずかに違うからかな?



> 大和のころの大砲は、砲弾より大砲の穴の径のほうが小さく、砲弾は大砲を押し広げながら進みます。

 あの固い鉄が、砲弾をぷっと吐き出すゴムの筒のように振舞うわけですね。 トムとジェリーみたいな、大砲が一瞬膨らむアニメ的な表現を思い出します。